中国語の発音は難しく、何よりも大切です。
中国語の発音できる音節数は約400個あり、それに更に四声がセットされて発音されます。日本語の一般的な会話は約100個の音節から構成されているので、このバリエーションの多さと、日本語にない発音もかなり多いため、中国語の発音は難しいとされています。
僕は語学全般の難しさは、発音に起因すると考えています。そういう意味では、中国語の習得は日本語よりも難しいと言えるでしょう。発音が複雑な方から単純な方に合わせるほうが簡単です。
中国語の発音・ピンインで日本語の発音は表記出来ますが、その逆は無理です。言い換えますと、カタカナ表記で中国語は読めません!カタカナ表記はあくまで感覚的・方向性程度と捉えるだけにしておきましょう。発音テキストにあるカタカナ発音の表記だけで先入観を持って発音するという事だけは無いように、気をつけて下さいね!
さて、今回はその“日本語のカタカナ表記では同じ・似ている”日本人にとって苦手な中国語発音のコツに関してご紹介させて頂きます。
母音「e」と「u」の違いによる「グ・ク・フ」
ピンイン「ge・ke・he」と「gu・ku・ hu」は日本語のカタカナではどちらも「グ・ク・フ」と表されます。それでも、中国語の発音では明確に区別されており、もちろん意味を異なってきます。
その違いは母音の発音によるものです。母音の違いは特に口・唇の形を意識して下さい。鏡などを使って、発声した後の口の形が正しいかチェックして下さい。この点を意識すると自然に母音「e」と「u」が付くその他のピンインも上手になります!
■母音「u」時は口を丸めて「gu:グゥ」「ku:クゥ」「hu:フゥ」
それでは、実際に音声を聞いて見ましょう!
最初に「ge・ke・he」続いて「gu・ku・ hu」が流れます。
母音「e」と「u」の口の形の違いを意識しながら聞けましたか?
音声だけではなかなか違いが分かりにくいので、発音時にはしっかりと口の形ができているか?下の画像を見ながら何度もリピーティング練習を繰り返して習得していきましょう!
母音「e」は口を横に引いて!母音「u」は口を丸くして!を意識しましょう。
子音「f」と「h」の違いによる「フ」
ピンイン「fu」と「hu」はどちらもカタカナで「フ」と表記されます。あれ?さっきも「フ」が出てきましたね!
そう、「he:フー」です。
「hu:フゥ」と「he:フー」は母音「u」と「e」の違いで同じ「フ」が表されますが、ここでは子音「f」が加わり新しい「fu:フ」となります。
■「he:フー」
■「hu:フゥ」
■「fu:フ」
※ちなみに、中国語では「fe」の音節は存在していません。
ここでは分かりやすい様に同じ母音「u」を使い、「hu」と「fu」を比較してその違いのポイントを見ていきましょう。
こちらの記事で紹介させて頂きました様に、先ずは子音全体における「h」と「f」の位置づけを見てみます。
同じ「フ」でも、唇音と舌根音で区別されます。
これ、いきなりこんな専門用語出てもわからないですよね・・・^^; 僕はこんな専門用語見ただけで、頭が痛くなってしまう人なので重要視せずに「コツはなんぞやぁーッ!」と生き急いでいました(笑)
ですが、今見てみるとこの単語って1単語で実によく表現されているんです。
f(u):唇音
口の形:上の歯を軽く下唇に当て、その間から唇と摩擦させながら息を出す「フ」。
英語のfに近い発音です。
h(u):舌根音
口の形:舌の根元をを引っ込める感じで、その間から摩擦させながら息を出す「フ」。
舌を突き出さずに、根っこに引っ込める様に意識して見て下さい。
ポイントとしては、「fu:唇音」の発音の方が、息を唇に摩擦させるような息に近しい発音です。
■子音「h」時は舌を引っ込めて唇との摩擦はさせずに「hu:フ」
それでは、実際に音声を聞いて見ましょう!
最初に男性の声で「fu」「hu」続いて女性の声で「fu」「hu」が流れます。
最初は音声だけではその違いも分かりにくいと思います。しかし、上記で挙げさせて頂きたポイントを意識しながら自分で発声してみると、徐々にその違いがわかるようになってきます!
子音「f」は息を唇と摩擦させながら!子音「h」は舌を引っ込めながら!を意識しましょう。
日本人の苦手な中国語発音の一部を紹介させて頂きました。
まだ他にも同じカタカナでも中国語では違った発音があったり、日本人が苦手な「巻き舌音」がありますので、別途紹介させて頂きますね!それではまた!
再见!
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