台湾人CAさんを香港で抱いてきた話し【後編】

前編はこちらから

台湾人CAさんを香港で抱いてきた話し【前編】

2019年5月11日

1日目

香港空港からホテルまでは彼女が教えてくれたバスの経路で難なく着くことができた。

ホテルに到着したのは朝の7時半。

小さなスーツケースをホテルのフロントに預け、早めにチェックインできないか尋ねる。

「チェックインは午後14時から!」の一点張りで、アーリーチェックインはできそうにない。この時期は中国大陸も連休に入っているから、おそらくホテルもいっぱいなんだろうと自分に言い聞かせ、ホテルを後にした。

ホテルがある「ジョーダン」エリア内で、香港らしいお店でも回ってみようと思い、目星をつけていたお店をGoogleマップで検索。めちゃくちゃ近い!

彌敦粥面家“Nathan Congee and Noodle”
Googleマップ


彼女が「香港で一番好きなのがお粥」と言っていたのを思い出し、まずは香港の代表的な朝食であるお粥をいただく。

日本人観光客も多く、日本語メニューもある。

お粥は生姜と鶏のだしが程よく聞いていて、あっさりとした味わい。

僕はピータンと豚の塩漬けの具材をチョイス、具材の塩味が程よく加わりとても美味しい。

店は日本人と中国人客で溢れかえっていた。

それからは香港のローカルエリアを周り、時間を潰す。

深夜便で早朝に香港へ到着したこともあり、早くホテルで一眠りしたかった僕は、13時過ぎにはホテルへ戻りチェックインを済ませる。少しでも早くチェックインできて助かった。

ホテルで軽く仮眠する旨を彼女にLINEすると、すぐに返信が来た。

「Ok、じゃあ起きたら連絡して」

彼女はまだ寝ていると思っていたので、僕は少し驚いたが「Ok」とだけ返信し、少しの眠りにつく。

2時間程度寝ただろうか、ベッドから気だるく起きる。

そこから彼女へ連絡し、僕のホテルから徒歩距離の飲茶店でご飯を食べることになった。

地下鉄の駅で待ち合わせ。

ホテルから駅へ向かう途中に、「廟街“男人街;Temple St.”」を通る。

中学生の時、沢木耕太郎先生の物語を食い入るように読んでいた僕は胸が熱くなる。

「ここか・・・」

香港は毎日が祭りのようだった。

もちろん,四百万を超える人々が日常的な生活を営んでいる以上,「毎日が祭り」だなどということがあり得るはずもない。しかし私にとっては,彼らの日常そのもののが祭りのように感じられてならなかったのだ。それは,廟街に初めて遭遇した際の印象が,あまりにも強烈だったからかもしれない。

引用元:沢木耕太郎/『深夜特急1 香港・マカオ』

今は昔の思い出に浸ってる時じゃない。

ちゃんねーが僕を待っている。

「1番出口のセブン前で待ってる」

そう思っていた矢先に彼女からLINEが入る。

少し早歩きで待ち合わせ場所へ向かうと、ショートカットの黒髪で小柄な女性がこわばった顔で待っていた。

目がぱっちりとして、顔がめちゃくちゃ小さいけど、全体のバランスが整っている美人。

Twiceのツゥイをもっと大人にした感じ。
(そう言えば彼女もツゥイも台南出身)

加えて、美人特有のオーラがある。

30過ぎの色気も感じる。

これまでリアル・ネットで出会ってきたどんな女性よりも美人だった。

(香港に来て良かった)
素直にそう思った。

彼女と簡単な挨拶をして、近くにある飲茶店へ向かう。

ハロー効果かもしれないけど、その時は海外のCAさんということもあり、彼女がとてもピカピカして見えた。実際に超絶美人なんだけど・・・

(笑顔・余裕・自信・言葉はゆっくり)
基本だがこれは忘れずに自分に言い聞かす。

飲茶のお店は「點點心

決してデート向きのお店ではないけど、ローカル好きな僕に合わせて彼女がこのお店をチョイスしてくれた。同僚CAさんオススメらしい。

飲茶を食べながら、香港での生活や仕事について色々話す。

彼女は香港生活10年で、大学卒業後はずっと香港で生活している。

それでも香港は好きじゃなくて、月に2回は実家である台南に帰ってると言っていた。

彼女に関することや、これまでLINEでやり取りしたことを中心にうまく話しを膨らます。

彼女の笑顔も増えてきた。

「おれ広東語できるよー“唔該(ンゴーイ)”」
「何それーwww わかんない笑」
「ありがとうって“唔該(ンゴーイ)”じゃないの?」
「そう、“唔該(ンゴーイ)”と“多謝(ドーゼ)”ね」
「“唔該”はサービスに対してのありがとう、“多謝”は自分が意図してない物や言葉へ対してのありがとうね」
「おれ今日会って思ったんだけど、きみ凄く美人ね」
「あー、谢谢!你也很帅(あなたもかっこいい)」
「そこ、“多謝(ドーゼ)”じゃね?www」
「あー!そっかぁーwww」

こんなやり取りが凄く楽しくて、とても素敵な時間を過ごす。

お腹もいっぱいになり、そろそろ出ようと僕が会計しようとすると、彼女は伝票を素早く奪いお会計してしまう。彼女はかたくなに僕に払わせようとしなかった。

台湾人のおもてなし精神はとても大好きだ。

「ちょっとここら辺散歩しようよ」
「うん。あなたどこか行きたいとこある?」
「歩きながら考える」

食事後は、事前に調べていたホテル付近のバーHorizonte Lounge」へ向かう。

バーに行こうと言ったとき、彼女の顔が少しこわばった。

僕は何か違和感を感じながらも、「香港の綺麗な夜景が見えるみたいだから」とつたえバーへ向かう。

香港の夜景が綺麗なルーフトップのバーで、僕たちは恋愛の話しをしていた。

彼女は6年前から彼氏がいなくて、当時の彼氏は台湾人で1年間遠距離恋愛の末、彼の浮気により別れたとのこと。それからは大した出会いもなく、前に台南でTinder経由で一人と会ったが、うまくいかなかったみたい。

派手と思われがちなCAだが、彼女は非常に貞操感が強い。

台湾南部らしいな・・・(僕の主観)

バーへ誘った際の違和感はこの貞操感が原因か?なんか違う気がする・・・

彼女との会話の中、僕は頭の中でそんな事を考えていた。

彼女は明日一緒に回ってくれる香港の名所を楽しそうに僕へ伝えている。

(今晩はこの後どうする?)

結局僕は「和みが足りていない、そして何よりも彼女から僕への脈ありサインは出ていない」という理由で、その日はバーを出て彼女を地下鉄の駅まで送りバイバイする。

 

2日目

この日は、僕が必ず訪れたかった「重慶大厦」「天星小輪“スターフェリー”」「中環至半山自動扶梯“ミッドレベルエスカレーター”」を訪れ、香港島で彼女と過ごした。

今日はできる限り彼女との距離を縮めよう。

そう思い、自撮り写真を試みたら、とんでもない距離感だ。
(彼女が噴水を考慮してくれたのかも)

香港島をいろいろ回った後、上環エリアにある香港のモダンとレトロがマッチしたオシャレなカフェでお茶。

Halfway Coffee
12 Tung St, Sheung Wan, 香港

コーヒー用のカップもとてもオシャレで可愛くて女子受け満点。

彼女も一番テンションが上がっていて、バシャバシャ写真を撮っていた。

あとは香港スイーツ食べたり、トラムに乗ったり、そして香港の夜景を見たりしながら、彼女と笑いながら楽しい時間を過ごした。

楽しい時間は本当にあっという間に過ぎる。

この日はガイドブックにも載っている、香港の綺麗な夜景が見えるレストラン&バーで有名な「Aqua」で食事。

夜景も綺麗で雰囲気も最高にいい。

初めてくる土地で、現地の美女と一緒に回る旅行は本当に楽しい。

自分の知らない土地で、自分の無力さを痛感しながらも、それでも自分が勉強・経験してきた能力を活かし美女をエスコートする。

大げさかもしれないけど、このちっぽけなチャレンジに「生きている実感」を得ていたんだ。

そして、チャレンジは続く。

「今日はホテルへ誘おう」

当初予定では、彼女が僕に時間をくれているのは今日まで。(事実、僕は次の日に違う女性とアポがあった)

しかし、彼女は食事中に「明日はどうする?」と言う。

「明日休みじゃないでしょ?」
「ううん、休みよ。どこ行きたい?」

驚きよりも嬉しさが勝つ。

今日のデート中、僕は彼女からの脈ありサインが出ているとは全然思えなかった。

明日も時間をくれると言うことは一定の脈があるはずだ。

台湾人特有のおせっかいか?

そうかもしれない。

けど、考えてもしょうがない。

僕は意を決して伝えた。

「まだ時間遅くないし、よければホテルで話さない?君のこともっと良く知りたいし」
「え!!なに?」

彼女は聞こえていなかった(フリをしていたと思う)

僕はもう一度同じ中国語を話す。

そして、一言つけ加えた。

「君が嫌がることはしないから」と

彼女は無表情で「うん」と答えてくれた。

「Aqua」から僕のホテルまで徒歩10分くらいだったので、そのまま歩いてホテルへ向かう。

途中彼女は「ホテルでなにするの?」と質問してきたので、僕は「静かな場所で君と話したいだけ」と答えた。

それでも彼女からは困惑した表情が見える。

「さっき言ったけど、君が嫌がることは絶対しないから安心して。」
「ベッドに誘うと思ってる?」
「・・・」
「しないよ。君がしたいんなら話しは別だけどね哈哈」

そんなこんなでも彼女は僕の部屋までついてきた。

部屋に入り、彼女は机用の一人がけ椅子へ、僕はベッドに腰をおろし何でもない会話をする。

その日、僕はなんと彼女の体に触れることはなかった。

バカなのか?チキンなのか?偽善者なのか?

ただ、僕はそうする事がその日のベストだと思い、何もしなかった。

彼女を地下鉄の駅まで送り、一人でホテルに戻り考える。

「明日の夕方までで脈がなければ切って、予定通り香港人の別アポに臨もう」

そう考え、眠りについた。

 

3日目

その日は大雨で天気は最悪のコンデション。

しかし、予定通り「赤柱“スタンレー”」へ向かう。

セントラル駅からバスで30分くらい。

海岸沿いを海を眺めながらのんびりとするような場所だったが、天気が悪すぎたため、レストランで食事をしただけだった。

食事が終わっても、2時間くらいずっと喋ってただろうか。

彼女が片言の日本語で「しりとり」と言いだし、日本語のしりとりを二人でケラケラ笑いながら遊んだのは天気が悪くなければ出来なかっただろう。

夕方にすでに市内地へ戻ってきた僕へ、彼女はまた「どこ行きたい?」と尋ねてくる。

僕は少し考えたあと、

「ホテルでまた話そう」と伝えた。

彼女は多く語らず「OK」してくれた。

僕は今晩予定していた別アポのコに申し訳ないが、ドタキャンの一報を入れる。

ホテルへ戻り、昨日と全く同じ位置でしばらく会話。

ちなみに、彼女はお酒がほとんど飲めないとのことで、この旅でお酒をほぼ飲んでいない。

僕はお茶を入れるタイミングで、彼女が座っている一人用の椅子へ向かい、彼女と半分で座り始める。

彼女は拒否することなく、そのまま会話を続ける。

かなり密着した状態でも拒否されることもないのだが、初日に感じた同じような違和感をこの時も感じた。

「彼女がよく分からない」

「試してる?」「緊張してる?」「余裕?」「望んでる?」「好奇心?」「からかってる?」

それでも一つの椅子に二人で座っている密着した中、彼女がどれだけ魅力的かという話しをした後、一つの言葉を伝えた。

「君がよければ、今晩僕は君と寝るつもり」

かなり直接的で、ボディータッチよりも先にこんな言葉が出てきたのは自分でも意外だった。

でも、その時・その雰囲気で僕が伝えたかった一番ベストな言葉だったのだろう。

そう言った後、不覚にも照れからか少し笑ってしまった・・・

彼女も一緒に笑いながら、

「今日、メガネ持ってきてないから・・・ダメ」

そして、テンション高く、

「日本の男性はこんなに直接的なの??」と聞いてくる始末。

僕は「知らないよ、ただ君が魅力的だから」と伝え、その後も口説く。

彼女からは「早すぎる」「私はゆっくり知り合いたい」「それに今日はメガネも持ってきてないし」とのグダ。

「ベッドでのコミュニケーションってそんなに重要?」
「重要だね。」
「ベッドの上で一体何のコミュニケーションができる?」

僕はうまい中国語を使えなかった。

ただ、「君をもっと知りたいし、君にも俺を知ってもらいた」と答えたと思う。

「やっぱ、私と寝たいから香港に来たの?」
「違うよ、それだったら初日に誘ってたし、俺もそんなに簡単に寝ない。」「それに、俺もそんなに暇じゃないしね・・・」

「あなたはとても素直な人」「けど、私はやっぱそんなに早く出来ない」「私は難しい人なの」

そんな会話が続いてただろうか、しばらくしてから彼女はベッドへ移動しゴロゴロしだす。

彼女は「私の香りをつけてくね」「今日は一緒にあなたと寝ることができないけど」と無邪気に言う。

彼女のペースだったし、言葉では拒否されている。

けど、言葉とは別に彼女は今日もホテルへきてる、体が触れ合う距離で話していた、何より今は僕のベッドの上で寝転がっている。

言葉に惑わされるな。

僕はベッドの上で寝転がっている彼女の横へ行き、一緒に寝転がる。

嫌がる様子はない。

そこから抱き寄せ、キス。

「私歯磨きしてない・・・」

彼女はそう言ったが、僕はそこからもキスを続けた。彼女はなんか硬くてぎこちない。

キスから耳を攻めていてもそうだった。

「痛くない?」

少し気づかってこう伝えた後、彼女は起き上がりベッドから離れた。

そして、少し怒りに満ちた表情と声色で「帰る」と言う。

僕は冷静を装うが、かなり慌てていた。

何が彼女をこうさせてしまったのか分からなかった。

彼女の中国語も早くて聞き取れない。

僕は情けないながらも、「何で怒らせてしまったのか分からない、けど嫌な気持ちにさせてしまい申し訳ない」と彼女に伝えると、彼女は営業スマイルで「私怒ってないよ」と返してきた。

そのあとは何を話したか覚えてないけど、彼女を駅まで見送ったあと、ホテルで一人考える。

いろいろ考えた結果、「これ以上追うのはもうやめよう。」

そう結論づけ僕は眠りについた。

 

4日目

目覚めは最悪だった。

朝スマホを眺めると彼女から連絡は来ていない。

彼女へLINEを送りたい気持ちを抑え、僕はベッドから起き上がる。

「今日はどうしよう?」

ナンパもする気もしなかった。

とりあえず身支度だけして、コーヒーでも飲みに行こう。

近くにあるカフェでコーヒーを頼んでいたとき、一通のLINEが入る。

 

「你生气了吗?(怒ってる?)」

彼女からだ。

一気にテンションが上がる。

しかし、彼女の質問の意図が分からない。

僕は「怒ってないよ。逆に俺が聞きたいんだけど哈」と返す。

そこからは何度かチャットし、彼女から「午後の14時半にマッサージ予約したよ」「あなたがよければ、14時半に●●駅で待ってる」とLINEが入る。

昨晩、彼女がローカルマッサージへ行こうと話していたとの思い出す。

彼女の航空会社は長距離フライトの後、72時間(3日間)の休みを貰える。つまり今日までが休みだった。彼女は当初、僕には1日目までしか休みであることを伝えていなく、残りの2日間は伏せられていた。結果、3日間会おうとしてくれていることは一定の興味を持ってくれているのか。それともおせっかい?

これまでのこと、昨晩のことを踏まえ僕は考えた。切るべきか、行くべきか?

いや、考えたフリをしていたんだ。

「彼女に会いたい、行こう」気持ちはすでに明確だ。

非モテだなとつくづく思いながら、それでも僕はその時の自分の気持ちに素直に従った。「ok」とだけ返信し、内心浮かれながら目的地へ向かう。

とある地下鉄の路線の終点駅。

改札を出ると彼女はすでに待っていた。

彼女はこれまでと違い、この日はメガネをかけていた。

昨晩の「メガネ持ってきてないから」グダを思い出し、軽く吹きそうになる。

(今日はOkってことでイイ?)

心の中でそんなことを思いながら、「メガネ姿も素敵だね、とても似合ってる」と伝えた。

それからはローカルマッサージ、麺屋、涼茶(漢方ドリンク)をめぐり、昨晩のことに触れることなく楽しい時間を過ごす。

そのあとは、僕のお土産を買いに中心地へ戻ろうとのことで、尖沙咀駅へ戻る。

香港の有名なクッキーや漢方を彼女が選んでくれた。会計まで彼女がしそうになったので、そこは僕が頑なに拒み自分で支払い。

それから、彼女が「お土産の荷物をホテルに置きに行こう」と言う。

僕たちはこの香港滞在で、3回目となる僕のホテルへ行くこととなった。

ホテルへ着くなり、僕は彼女へ質問した「どうして僕が怒ってると思ったの?」

「昨晩あなたをもて遊んだと思われているんじゃないかと思って・・・」

彼女は自分の行動で僕をその気にさせたにも関わらず、あの様な態度をとったことで僕が怒っていると思ったのだ。

僕は正直に「怒っていないことと、逆に君の気持ちを知りたいということ」をゆっくりと彼女に伝えた。

そこから彼女の自己開示が始まる。


彼女は6年前に1年間だけ付き合った彼氏が初めての人だった。

経験も彼一人だけ。

彼のこともあまり好きではなかった。

ロマンスに対する、体・心のコミュニケーションという理解はなく、いずれ必要ならやるものという認識でいた。

CAという仕事柄、色眼鏡で性の対象と見られるのがとても嫌で、プライベートでも人を遠ざけてきた。

そんな彼女を見かねた友人が、スマホに無理やりTinder入れ、自分の価値観を壊した恋愛をすすめる。

それでも彼女は一人が好きだし、自分の価値観を大切にしていきたい。

ゆっくりと進んでいきたい。


彼女に感じる「違和感」がわかった気がした。

彼女は絶対的な恋愛の経験不足。

CAという職業でキラキラとした雰囲気とプライドをまとっているが、中身はとても臆病。

そんな人。

いろいろと話しを聞きながら、僕に対する気持ちを聞いてみた。

「あなたはとても飾らなくて、正直な人、大人ね」

「あなたとお話しするのはとても好き」

男性的な魅力が伝わっているかは分からなかったが、彼女はその日僕に抱かれる覚悟を持っていた。

それが、彼女の好奇心なのか、自分の殻を破りたいからなのか、はたまた僕と恋愛を始めようと思ったのか。

「もし私が成田フライトがあった時、私に会いにきてくれる?」

僕は「もちろん」と答え、彼女を抱きしめた。

彼女の心の中を理解した僕はベッドの上でうまくリードを試みる。

しかし、彼女の言葉が多くなる。

「私、肌が汚いの、それに白くないし。日本人の女のコは白くて綺麗でしょ?」
「私、胸が小さくて・・・」
「あなたはいつも女性とすぐこういう事するの?」

話しを聞きながら、キスをするにも全体的に硬い。

そして彼女から、

「入れなくてもあなたは大丈夫?」
「今日はそこまでしたくない・・・」

僕は一瞬固まるが、「君が嫌ならしない」と答え、再び愛撫を始めた。

ベッドの上での彼女は、快感を抑えようと必死ながらもスゴク感じている。

下を触った時は、彼女が感じながら「私濡れてる?」と連呼してきた。

指での愛撫もとても気持ち良さそうによがっている。

このままいけそうだし、彼女の「入れたくない」は建前かもと思い、僕は試みる。

 

 

「今天真的不可以(今日は本当にダメ)」

 

“好き”という好意を伝え、“愛してる”などの愛を語り、“付き合おう”という告白をチラつかせたら、もしかしたらいけたのかもしれない。

それか、多少強引にいってたらいけたのかもしれない。

でも、それらは全て僕の義に反する。

それに彼女が僕にここまで気を許してくれたことを大切にしたかった。

 

彼女はそんな僕を抱きしめ、不器用に僕のをリップしてくれた。

そのあとはベッドの上で彼女のフライト先の世界各地の写真を見ながら楽しい時間を過ごした。

写真はどれもキラキラだ。

ほとんどの人がイメージしている様なCAのキラキラな世界が写真上から伝わってきた。

しかし、目の前の彼女はとても怖がりで、子供みたいな女のコ。

彼女が言う「あなたはまた私に会いたいと思う?」
「どうだろう、君は難し過ぎるから笑」
「君はどう思ってるの?また会いたい?」
「うん、機会があればね笑」

よく分からないコ。

駅まで送るときに手を繋いだが、彼女の指は僕の指を包むことなく、真っすぐに伸びていた。

最後まで本当によく分からないコ。

最後までもてあそばれたのかしら・・・。

そして僕は沢木耕太郎の深夜特急にあった言葉を思い出し、彼女へ最後の言葉をかけた。

「達者でね」

彼女は「听不懂(分からない)」と言葉をかけ、僕たちは駅でバイバイした。

 

最終日

帰りのフライトは14時半の成田行き。

ホテルをチェックアウトし、最終日も香港のお粥を食べてから空港へ向かった。

「もしかしたら、彼女が空港で待ってるんじゃないか?」

なんて、超絶非モテな気持ちで、行きと同じ空港バスに乗り空港へ向かう。

空港で当然のごとく彼女を見かけることはなかった。

空港のイミグレーションを過ぎたあたりで、一通のLINEが入る。

彼女からだ。

 

 

「有顺利到机场吗?」
(ちゃんと空港着いた?)

 

 

「まったく、おせっかいな台湾人だな」苦笑いでそう思った。

僕は朝食べた、彼女が好きなお粥の画像を彼女へ送り、香港をあとにした。

 

 

かなり長い文を最後までお読み頂きありがとうございました。

ぜひ皆様の感想や意見を頂けたら幸いです。しょぼアカウントですが、Twitterでの「@Tatty_SH」フォロー、メッセージもよろしくお願いいたします。

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