前回の記事では複母音に分類される、「二重母音」に関して主に書きましたが、本記事では同じく複母音に分類される、「n・ng (鼻音)を使った複合母音」に関して紹介させて頂きます。
下記「発音をマスター・習得するまでの手順」にある、複母音パートになります。
複母音の種類
■二重母音・・・(ao, ou, ai, ei, / ua, uo, ia, ie, üe)9種 → 前の記事参照
■三重母音・・・(iao, iou, uai, uei)4種
■n・ng (鼻音)を使った複合母音・・・ ※16種 → 本記事でフォーカス!
目次
鼻母音「-n」「-ng」を伴う複合母音の概要
中国の音節には「n」「ng」で終わるものがあります。日本語ではどちらも「ン」で、意識して区別する事は無いと思いますが、中国語ではこの2つは、ハッキリと区別されています。
多くの日本人にはこの区別が難しく感じるかと思います。なにせ、どちらも日本語でいう「ン」ですからね・・・私も当初は違いがハッキリと分からず、ムシャクシャしてましたwww
しかし、この区別に対し、学習当初から必要以上に気にする必要はありません!これから紹介させて頂くポイントを頭に入れ、一定の発音練習を繰り返して行けば、しっかりとした中国語が話せますので“安心して下さい!”
鼻母音n」「ng」を伴う複合母音の種類
全16種あります。
- 主母音+鼻音「n」「ng」・・・ 5種類
主母音+鼻音「n」「ng」「an」 「en」 「ang」 「eng」 「ong」 - i+鼻音「n」「ng」 ・・・5種類
i+鼻音「n」「ng」を伴う母音「ian」 「in」 「iang」 「ing」 「iong」 - u+鼻音「n」「ng」 ・・・4種類
u+鼻音「n」「ng」を伴う母音「uan」 「uen」 「uang」 「ueng」 - ü +鼻音「n」 ・・・2種類
ü +鼻音「n」を伴う母音「üan」 「ün」
「n」と「ng」の違い
鼻母音は全て「n」「ng」で終わります。
これまで勉強した、「単母音」「二重母音」「三重母音」のベースができているのであれば、発音は難しく無いのです!
しかし、前述した通り「n」「ng」の区別が少しやっかいです。
では、その「n」「ng」はどのように区別されているのでしょう?
テキストなどにある一般的な区別の解説
このように、「an」=案内のアン 「ang」=案外のアン で二つの区別を説明しているテキストが圧倒的に多いです!結果的にはそのような発音になるんですが、これだけではしっくりこないですよね・・・
また、「軽く舌を引きながら舌の付け根を持ち上げ、上あごの奥にある柔らかい部分につけて、鼻から息を出しながら「~ng」を言う。」の説明も、今となっては言いたいことは分かるのですが、初心者には優しく無い説明のように感じます。
私なりに「-n」と「-ng」の区別ポイントを挙げると
- 舌の置き場所
- 最後の口 (唇)の開け閉め
先ずはこの二つを意識するだけで良いです。この二つのポイントを使いながら、「-n」と「-ng」の違いとコツを挙げると下記のようになります。
前鼻音「-n」のポイント
- 舌の置き場所
→ 舌を突き出す
→ 突き出した舌先を上の歯茎につける - 最後の口 (唇)の開け閉め
→ 「n」を言い終わった際に、口を閉じ気味にする
(閉じるでok)
「n」は舌を突き出し・終わり時に口を閉じる
奥鼻音「-ng」のポイント
- 舌の置き場所
→ 舌を引っ込める - 最後の口 (唇)の開け閉め
→ 口は最後まで開けっぱなし
「ng」は舌を引き・口は最後まで開いている
動画でポイントを確認!
鼻母音は「n」「ng」の違いである、上記ポイントをおさえておけば難しくはありません。(事前の単母音・複母音が出来ている前提です)
上記ポイントを意識しながら、発音テキストにある鼻母音パートの発声練習を繰り返し行い、中国語発音の筋トレを怠らないようにして下さいね!
また、YouTube「Crystal Chinese」さんの動画では、より詳しく鼻母音の説明をアップしてくれています。(先生、めちゃくちゃ美人です!)ぜひ参考にしてみて下さい。
1.舌の置き場所 2.最後の口 (唇)の開け閉め この2点は意識してみて下さい。
最後に
鼻母音の違いは理解して頂けましたでしょうか?最初は難しいですよね・・・僕も当初は中国人の先生に何度も矯正されていましたがうまく出来ず、先生からいつもため息を頂戴していたのが懐かしい今日この頃です・・・笑
中国語学習における、発音の大切さは何度も強調させて頂きてますし、この鼻母音ももちろん大切は発音パートです。
しかし、僕の実経験からも、最初のうちにこの鼻母音発音を完璧にする必要は無いと思います。なぜなら中国人自体もこの違いがあやふやだからです。いっその事「n」「ng」を「ン」で通して突っ走ると言うのもアリですね!
何が言いたいかと言いますと、中国語は発音めっちゃ大切ですが、この「n」「ng」の区別・鼻母音においては、そんなにこだわり過ぎなくてもokという事です。(せ・先生、ごめんなさいm(_ _)m)最初にこだわり過ぎて、発音勉強が嫌になるくらいであれば、先に進んで下さい!でも、後でちゃんとした違いを学んで下さいね(笑)
再见!
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