何度も言いますが中国語は発音が・・・
です。( ・`ω・´)キリッ
そして、その発音学習を怠ると、中国語話者からは「中国語が下手」認定されてしまいます。逆に、発音が上手いと多少の文法が間違っていても、「中国語上手い」認定が頂けます!(笑) 中国語の発音の難しさは中国人が一番理解しているため、外国人がうまい発音をしていると、頑張ってるんだなぁ!と一定の評価が頂けるはず。
先日の記事では、中国語発音の勉強方法を簡単に紹介させて頂きましたが、今回はその学習方法を進める前の「中国語と日本語の漢字・発音の違い」に関してご紹介いたします。
目次
「中国の漢字」と「日本の漢字」との違い
漢字は中国から来た文字ですから、当然共通する点も多いです。
「山」という漢字を見れば、日本人も中国人も「(富士山などの)やま・mountain」を想像するでしょう。それでは、中国と日本の漢字ではどのような違いがあるのでしょうか?私なりにですが、以下のように解釈していています。
- 1字1音
- 音節構成が多い・難しい
- 声調(四声)がある
1.1字1音
日本語の漢字は字の読み方が何通りもあるのに対し、中国語の漢字は一つの読み方しかありません(※一部で例外もあります)
これは、漢字を習得している日本人にとって、中国語を勉強するのにものすごいアドバンデージで、めちゃくちゃ勉強しやすいです。
例えば「生」の読み方は、
生 | 中国語 | shēng | 読み方は一つだけ |
日本語 | ⑴せい (生徒) | ⑹お(生い立ち) | |
⑵しょう(生涯) | ⑺う (生まれ) | ||
⑶ふ (芝生) | ⑻は (生える) | ||
⑷きっ (生粋) | ⑼き (生糸) | ||
⑸じょう(往生) | ⑽なま(生意気) |
ご覧のうように、日本語の漢字読みが10以上なのに対して、中国語の読みは1つだけです!
中国語であればこのように、生(shēng)の漢字を正しく発音できれば、関連する単語も比較的簡単に読めて、覚えられるようになります。
生 (shēng) |
+病 bìng | 生病 shēng bìng |
(動詞)病気になる |
+财 cái |
生财 shēng cái |
(動詞)財産を増やす | |
+产 chǎn |
生产 shēng chǎn |
(動詞)生産する | |
+活 huó |
生活 shēng huó |
(名詞)生活 | |
+姜 jiāng |
生姜 shēng jiāng |
(名詞)しょうが |
繰り返しになりますが、中国語を勉強していくのに、これは日本人にとって非常に有利です。単語を覚えたりするインプットの面ではかなり役立ちます。それとは逆に、日本人にとって難しいのが残りの2点です。
2.音節構成が多い・難しい
中国語の漢字音は、「子音+母音」もしくは「母音のみ」で構成されています。
漢字音の「音節構成」
子音 | 母音 | 音節 | 1音節 | |
衣 | i | yi | 「母音のみ」※ | |
基 | j + | i | ji | 「子音+母音」 |
家 | j + | ia | jia | |
教 | j + | iao | jiao |
※母音「i」が音節の先頭にある時、「yi」と表記。表記が変わるだけで発音は変わりません。
漢字音の音節の「数」
中国語の音節構成と数は以下のようになってます。
子音 + 母音 (1音節)
↓ ↓
21 x 39 ≒ 800音節
※計算上は約800の音節となりますが、実際の漢字は半分の400音節のみで発音されています。
【比較】日本語の音節構成と数
子音 + 母音 (1音節)
↓ ↓
10 x 5 ≒ 50音節
これに、濁音(が行・ざ行・だ行など)、半濁音(ぱ行)などを加えると、大体100音節程度と言われています。
中国語の音節(約400音節)ですから、日本語と比べても多いですよね・・・^^;
これが中国語の発音が難しいという感じる要因の一つです。それに加えてもう一つ!「四声」がやっかいです(難しい) それでは、最後にその四声に関して見て行きましょう。
3.声調(四声)がある
上記で説明させて頂いた中国語の音節には更に、一つの音節に対して一つの声調(四声)がセットになっています。それぞれの漢字には一つの声調があり、声調が異なると別の漢字の発音となり、意味も異なってしまいます。同じ「ma」でも声調が異なると全く別の意味になってしまうんです。
第1声 mā 妈 ・・・ お母さん
第2声 má 麻 ・・・ 麻
第3声 mǎ 马 ・・・ 馬
第4声 mà 骂 ・・・ (動詞)ののしる
軽声 ma 吗 ・・・ 文末に添えて、疑問形を表す
このように、中国語の漢字・発音は日本語と比較して、数も多く更には声調(四声)も加わり、より立体的な感じが難しい要因でしょう。詳しい説明はこのYouTubeがとても分かりやすく説明してくれているので、ご参考下さい。
難しい中国語の発音ですが、コツ・早く習得する方法もありますので、次回は「発音の基礎・特徴とコツ」に関して書きたいと思います。
再见!
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